膀胱ってどこにある?大きさは?|なりた泌尿器科・内科クリニック|千葉県流山市の泌尿器科専門医

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膀胱ってどこにある?大きさは?|なりた泌尿器科・内科クリニック|千葉県流山市の泌尿器科専門医

膀胱ってどこにある?大きさは?

みなさん、おしっこを漏らしてしまいそうな時に「膀胱が破裂しそう〜!!」「膀胱がパンパンだよ〜!」なんて、表現を使いますよね?その時に、下っ腹に、丸く硬いものが触れたことがありませんか?

実は、それはおしっこが溜まりすぎて最大までに膨らんでいる膀胱なのです。(排尿とともに、その丸く硬いもの=膀胱 が縮んでいく感覚を実感したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?)

では、その時に膀胱に溜まっている尿はどのくらいでしょうか??

正解は、、、500ml!なんと、ペットボトル1本分くらいです。(ただし、膀胱に異常がある場合は、1L以上も溜まってしまう人もいます)
※実際、おしっこを我慢しすぎるのは体に良くないので、やめましょう!

今回は、このエピソードにまつわる、膀胱の位置、大きさ、仕組みについてもう少しお話しします。

 

膀胱ってどこにあるの?

男女骨盤臓器

膀胱は、下っ腹のあたりに存在します。大体、恥骨の後ろあたりです。膀胱に溜まったおしっこは、尿道を通って排泄されます。

尿道は、男性の場合は前立腺部と陰茎内の尿道があります。ちなみに、男性では、尿道射精時の精液の通り道にもなります。一方で女性は男性と比較して尿道が短くなっています。

尿道が短い分、女性はどうしても尿道口から細菌が侵入しやすく、膀胱炎などを起こしやすいと言われています。

膀胱って自分の意思でうごかせる?

膀胱の収縮や拡張は自律神経(交感神経、副交感神経)によって支配されています。

 

  • 尿を溜めるとき(蓄尿)       交感神経
    膀胱の壁の筋肉は緩み、膀胱の出口の筋肉(内尿道括約筋)はギュッと収縮して尿が外に出ないようにしています。
  • 尿を出すとき(排尿)           副交感神経
    膀胱の壁の筋肉は収縮し、膀胱の出口の筋肉は緩むことで尿が尿道へと押し出されて排尿される仕組みになっています。

 

これらの自律神経は、自分の意思では制御できない神経です。

あれ?でも、漏れそうなときに自分の意思で我慢したり、自分の意思で一時的に排尿を止めたりできますよね?

→それには外尿道括約筋という筋肉が関係しています。
外尿道括約筋は、尿道をギュッと締めることで尿が漏れることを防ぐ筋肉ですが、女性では膀胱のすぐ近くに、男性では前立腺のすぐ近くに存在します。この筋肉は自分の意志で制御できます。いざトイレを我慢しなければ!となれば意識的に締めることができるのです。

膀胱の大きさって?

先ほど述べたとおり、通常、膀胱の容量は500ml程度です。
ただ、約200ml程度でおしっこに行きたいなー(尿意)と感じ始めます。(個人差、環境などによって変わります)

さらに膀胱炎などによる炎症性の刺激や、膀胱結石による物理的な刺激、精神的に不安定状態では、少量の尿であっても尿意を感じることがあります。
逆に疾患によっては、全く尿意を感じずに、1リットル以上の尿を溜めてしまうこともあります。


これらのしくみに異常をきたした場合は、頻尿や排尿困難、失禁などといった排尿に関わる症状が出現します


泌尿器科では、なぜそのような症状をきたしているのかを問診、検査などの診察を通して診断し、必要な治療を行っております。

何か、お困りのことがあれば、お気軽に相談してくださいね。

 

 

なりた泌尿器科・内科クリニック
院長 成田 玲奈

なりた泌尿器科・内科クリニック 院長 成田 玲奈

院長 成田 玲奈

  • 記事監修
  • 院長 成田 玲奈
  • 泌尿器科の疾患は排尿障害、悪性疾患、性機能障害など幅広い分野に及んでおり、命に関わる疾患はもちろん、皆様の生活の質(QOL)に深く関わるものも多いのが現状です。
    当院では、皆様が来院・診察を躊躇することなく、少しでも受診しやすい環境を作りたいと思います。