「おしっこのくすり」ってどんな薬?
- 2021年12月12日
- 一般・日常のお悩み
診療中、患者さんとの会話の中で「おしっこの薬」というワードがよく出ます。
この「おしっこの薬」ってどんな薬のことでしょうか?
例えば、
- おしっこが出にくいと排尿困難を訴える方に使う薬
- おしっこが漏れてしまう方に使うお薬
- おしっこの産生量を増やすお薬
効能効果はどれも患者さんの目線でみればの診療中、よく言われるフレーズがあります。
「おしっこのくすり?内科からもらってもう飲んでるよ。でもおしっこ近くなるばかりでまったく良くならないんだよね」けれども、お薬手帳をみても、排尿障害に使用するようなお薬の処方歴がありません。
よく見てみると、そこに書かれているのは利尿薬の名前が。
確かに、おしっこのくすり。。。。
けれど、排尿困難に使う薬のは膀胱に溜まったおしっこを体の外に排出しやすくする薬。利尿剤はおしっこの産生される量をされる増やす薬。
作用機序は全く異なり、処方される病気も異なります。
ただ、患者さんにとっては「おしっこのくすり」と一括りになってしまうのですね。。
作用機序をお話しすると、「あーそれならそっちの薬も出してください」と理解していただけます。
浮腫などに対して処方される薬
利尿剤:ラシックス
前立腺肥大症、神経いんせい膀胱などに対して処方される薬
α受容体阻害剤など:ハルナール、ユリーフ
>>膀胱に溜まった尿を出しやすくする
なりた泌尿器科・内科クリニック
院長 成田 玲奈